- FIREに必要な資産額が高い方
- 自由な生活はしたいが過度な節約はしたくない方
僕は最初はFIREを目指していたのですが、目標をセミリタイアに切り替えました。
本記事では切り替えに至った理由を紹介します。
過去の記事では僕が経済的自由を目指す理由を紹介しましたが、「何故FIREではなくてセミリタイアを目指すのか?」という理由を述べていませんでした。
本記事はその点にフォーカスした内容になっています。
そもそもFIREやセミリタイアって何?という方は前回記事を参考にしていただけると幸いです!
FIREではなくセミリタイアを目指す理由
僕がFIREではなくてセミリタイアを目指す理由は以下の5つです。
- FIREより必要な資産が少なくていい
- 資産形成の期間が短くて済む
- 自由に使えるお金も欲しい
- 金融資産からの収入だけだと不安
- スキルがある程度維持できる
冒頭で述べた通り、最初はFIREを目指していたのですが、次第にセミリタイアが自分には向いていると感じ始め方向転換をしました!
FIREとセミリタイアのどちらかが正解!ということではないので、ご自身の状況や価値観を踏まえて結論を出す参考にしていただけたらと思います。
それでは各理由について解説していきます!
1. FIREより必要な資産が少なくていい
基本的にFIREをするにはかなりの金額の金融資産が必要です。
目安としては
年間生活費 × 25 = 必要な金融資産額
と言われています。
例えば生活費が年間240万円の方がFIREをする場合、目安として6000万の金融資産が必要です。
これが月10万円の労働収入があるセミリタイアの場合、必要な金融資産は3000万円まで下がります。
どちらにせよ大金ですが、両者を比べたら3000万円の資産を作る方が可能性を感じますよね。
もちろん生活費や月の労働収入によって必要な資産額は異なりますが、労働収入があることで必要資産額が大幅に下がるという点に変わりはないでしょう。
必要資産額が下がることで資産形成のモチベーションが維持しやすいですし、資産形成の期間でもお金を使う精神的ハードルが下がるというメリットがあります。
冒頭でも触れましたが、以前はできるだけ早くFIREをするために必死になっていました。
その結果、節約によるストレスを感じたり、自己投資に躊躇してしまったり悪影響が出ていました。
しかし目標をセミリタイアに変更したことで過度な節約を避け、自己投資を積極的にしたりと適度な温度感で資産形成に取り組めるようになりました。
資産形成を始めてみるとお金の使い方って難しくなるんですよね・・。
これから資産形成を始める方は生活に悪影響が出ないように気をつけてくださいね。
2. 資産形成の期間が短くて済む
一つ目の理由に付随して資産形成の期間を短くできるというメリットがあります。
先程の例ではFIREとセミリタイアで必要資産額に3000万円の差がありましたが、仮に年間500万円を投資に回せるような人でも単純計算で6年間の差がでます。
(※実際は複利の力でもう少し短くなる可能性はあります。)
ただし年間500万円を投資に回せる方は限られるでしょうし、必要資産額がもっと多い場合では10年近く資産形成期間に差が出るかもしれません。
資産形成の期間というのは投資にお金を回す分自由に使えるお金は減りますし、副業をして入金力をあげるという場合には自由な時間も減ります。
このお金や時間に制限がかかる期間をできるだけ短くしたいというのが僕の考えです。
ここまでの人生を振り返ると、若い時の方が活動的でお金や時間をいろいろな経験に使えていたと感じます。
今でも経験にお金や時間を使うことはありますが、年齢を重ねるごとに使い道が減っていくのは生物として避けられないことだと思っています。
(※年を取るとつまらないと言うわけではなく、あくまで相対的な話です。)
そう考えると、多少の労働は継続してでも資産形成の期間を短くし、できるだけ若い内にお金や時間に余裕を持ちたいという考えになりました。
「若いうちに時間やお金に余裕を持ちたい」という価値観はサラリーマン時代からあり、それだけ会社の仲間と遊ぶ機会も多かったですし、お金もたくさん使っていました。
でもこの価値観と、年功序列という制度がお金の面で噛み合わないんですよね。。
こういった価値観もフリーランスにあっていたのかもしれませんし、セミリタイアを目指すのも自然な流れだったのかもしれません。
3. 自由に使えるお金も欲しい
生活費が年間240万円でもFIREするにはざっくり6000万の資産が必要という例を出しましたが、住む地域や家族構成によってはもっと金融資産が必要です。
僕自身子供が生まれて生活費は上がりましたし、自分の価値観のために子供に節約を強制したくはないです。
もちろん僕も切り詰めた生活をするよりは多少の浪費ができる生活の方が望ましいです。
「子供を不自由なく育てられるレベルの生活費 + 浪費」を不労所得で全て賄うと言うのはなかなか困難で、仮に達成できたとしても資産形成にかなりの時間をかけてしまうでしょう。
しかし、それでは資産形成の期間を短くしたいという希望に反します。
そのため家族構成の観点からもFIREよりもセミリタイアを目指す方が現実的だと考えています。
4. 金融資産からの収入だけだと不安
FIREをするには株式や不動産等から収入を得ることが必要になりますが、それらの収入には税金がかかります。
例えば株式から配当収入を得る場合ざっくり20%の税金がかかります。
(海外の株式だとさらにかかる可能性もあります。)
FIREをするには税金を考慮した資産が必要ですが、現在の税率を元に必要な金融資産額を設定しても、税率が上がるリスクに対応ができません。
また、物価の上昇などで必要な生活費が増える可能性もあります。
将来の税率や物価はわからないので本当に必要な資産額はわかりませんし、余裕を持った資産額を設定するとFIREがどんどん後ろ倒しになります。
このリスクに対応するには労働所得を維持しておき、必要に応じて仕事を増やすという対応が一番シンプルだと思っています。
ちなみに見落としやすいリスクとして金融所得税・物価上昇を挙げましたが、金融資産からのリターンが減るという根本的なリスクもあります。
金融資産だけに依存しないセミリタイアの方が長期的に考えるとリスクが低く、精神的ストレスも少ないため自分にあっていると考えています。
5. スキルがある程度維持できる
エンジニアとして働いていると日々技術の進歩を感じますし、数年で流行りの言語やフレームワークが変わったりと変化の早さを実感します。
だからこそ日々の業務でも新しい技術を学べているわけですが、反対に長い間現場から離れてしまうとスキルレベルが維持できない可能性があります。
そのため、FIRE後にお金が足りなくなってきたからまた働こう、と思っても案件が取れない・単価が下がるということは十分あり得るでしょう。
その点セミリタイアの場合、ある程度の労働を続けることでスキルも多少維持できるので、もしものときに労働収入での調整がしやすいでしょう。
まとめ
今回の記事では僕がFIREではなくてセミリタイアを目指す理由を紹介させていただきました。
FIREとセミリタイアのどちらが正解!という話ではないので皆さんがご自身の状況や価値観に応じて選択をしていただければと思います。
もちろん将来のための投資なんかせずに、今すぐお金を使うというのも立派な選択肢だと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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