フリーランスを目指す上で、「契約を切られる可能性がある」ということは大きな不安材料かと思います。
本記事ではどんな人が契約を切られてしまうのか、今まで見てきたケースをご紹介し、結論として僕の考えをお伝えしたいと思います。
- フリーランスに興味があるけど契約面が不安な方
- スキルさえあればフリーランスをやっていけると思っている方
僕も独立する前までは契約面を不安に感じていましたが、ありがたいことに一度も契約を切られたことは無く、今では不安もありません。
不安がなくなった理由はいくつかありますが、そのうちの一つが「契約を切られる人がどういう人だったか」を実際に見てみると気をつければ防げるケースがほとんどだったからです。
後ほど具体例を紹介しますが、先に結論として僕の考えをお伝えするとポイントは以下の二点です。
・契約の打ち切りを過度に恐れる必要はない
・スキルがあっても油断は禁物
コロナの影響やプロジェクトが終了してしまった等、会社都合の契約解除ではなくエンジニア起因の例をまとめてます。
契約を切られるフリーランスエンジニアの6つ特徴
僕が今まで見てきた契約を切られるフリーランスエンジニアの特徴はこちらです。
- コミュニケーションに問題がある
- 自分で学ぶ意思がなく、質問ばかりする
- 参画先のルールを守らない
- リモート時に生産性が落ちる
- 企業の希望稼働時間よりも短い時間で契約している
- 突然現場に来なくなる
これらの特徴があっても契約を継続しているエンジニアももちろんいますが、これらの点でマイナス評価を重ねると契約終了につながる可能性があります。
それぞれ解説します。
1. コミュニケーションに問題がある
フリーランスというとITスキルがあればやっていける、と思われるかもしれませんがチームで働く現場であれば当然コミュニケーション能力も求められます。
ただし、現場の人と仲良くしたほうがいい、といった話ではなく
・現場の人に怒ったり、揉め事をおこす
・リスクが伴うことを現場に相談せず無断で進めてしまう
といった現場に悪影響を与える可能性があるレベルの話です。
実際に、当時の僕よりもスキルが高くて仕事も早い人がこういった行動をして契約を切られるというケースを見てきました。
(今思えばスキルに自信があるからこういった行動に出てしまったのかもしれません。)
もちろんスキルは重要ですが、スキルさえあれば大丈夫というわけではないと考えましょう。
2. 自分で学ぶ意思がなく、質問ばかりする
自分で学ぶ意思がなく質問ばかりして人の時間を奪うと、仮に進捗を出していてもマイナスと判断されるかもしれません。
こう言った特徴の人をTakerと表現しますが、僕が一緒に仕事をしたくないと感じた人もTakerが多いです。
少し調べればわかることばかり聞いたり、自分で解決しようという意思が見られないような場合は他のメンバーから不満が上がるでしょう。
社員だけでのミーティングを設けている現場もありますから、こういった態度は契約解除の権限を持つ人まで伝わる可能性があると思ったほうがいいでしょう。
契約にかかわらずこのようなスタンスだと周りに助けてくれる人がいないと何もできなくないエンジニアになってしまうので要注意です。
ただし、質問すればすぐに解決できることに時間をかけすぎるのも良くないので、基準が難しいですがバランスが大切です。
僕は一人で考え過ぎてしまう時があるので納期等を意識して時間をかけ過ぎないよう気をつけています。
3. 参画先のルールを守らない
参画先の企業によって
・業務開始時間
・遅刻・欠席の連絡方法
・リモート時のルール
・社外秘の扱い方
・社用PCの扱い方
など様々なルールがあります。
当たり前ですがこういったルールを守らないと悪い印象を持たれるでしょう。
社員の場合は教育も兼ねて注意されるでしょうが、フリーランスの場合いちいち注意しない可能性もあります。
「注意されないからいいや」なんて考えていると突然の契約解除に繋がるかもしれません。
仕事をしっかりこなしていれば大目に見てくれるかもしれませんが、ルールを破ってプラスにはなりませんし、「無断での遅刻・欠勤を繰り返す」、「社外秘のデータを流出させてしまう」といったレベルだと一発アウトになる可能性が高いでしょう。
自分のPCで開発を進めたかったために会社のデータを自宅のPCに移してしまい、契約終了につながったとケースがありました。
スキルよりも「ルールを守っているか」が重視されることもあるということは理解しておきましょう。
4. リモート時に生産性が落ちる
案件情報を見ていると、コロナ以降リモートの案件が増えたと感じます。
そこで気をつけたいのがリモート時の働き方で、案件によっては必要スキルに「リモートでの業務経験がある」と書かれていることもあります。
企業としてはリモートワークによって進捗の遅れやコミュニケーション不足になることを避けたいからでしょう。
実際に、リモートに切り替わった途端に進捗が遅れ、報・連・相も不十分になったため契約終了というケースがありました。
リモートワークの案件に参画する際は、報・連・相の意識、リモートでも変わらず業務を行える環境づくりを行いましょう。
5. 企業の希望稼働時間よりも短い時間で契約している
フリーランスのメリットとして、「週3日稼働」のように稼働時間の調整がしやすいのですが、契約上不利になる可能性があります。
例えば参画先の企業は週5日稼働を望んでいたが交渉で週3稼働にしてもらったという場合、後に週5日稼働可能なエンジニアが見つかったら企業としては契約を切り替えたいですよね。
実際に、週5日勤務の社員が採用ができたので週3勤務のフリーランスを契約解除した、というケースがありました。
交渉で稼働時間を減らす場合、人より少ない稼働時間でも必要な人材と思ってもらえるように価値を高めることが重要でしょう。
スキルの向上はもちろん、本記事であげた点でマイナス評価されてしまうのは避けましょう。
6. 突然現場に来なくなる
契約打ち切りのレベルじゃないですが、参画して数日で来なくなった人や、突然現場にこなくなったという人までいました。
極端な例ですが、企業側から契約が切りやすい一方で自分の都合で契約を捨てるフリーランスまでいるということを事実として知っておいて欲しいです。
スキル不足が原因で契約を切られることはないのか?
僕の経験上ですが、多少のスキル不足だけが原因で契約を切られた人は見たことがないです。
どの分野でも技術の進歩に伴い足りないスキルが出てくるはずですし、そもそもスキルが全然足りないのであれば商談の時点でわかるはずです。(当然ですが経歴やスキルに嘘をついていた、というのは例外です)
そのため重要なのは、「足りないスキルが無いこと」ではなく、「足りないスキルがあったときにいかに対応するか」かと思っています。
例えば振られたタスクに対してスキルが足りない場合に
・プライペートの時間を使ってキャッチアップする
・簡単に断らずにできる範囲で対応する
・Takerにならず自分で調査をしながら自走できる
・対応に時間がかかりそうでもしっかり報・連・相してくれる
といった対応ができればいきなり契約解除とはしないと思うんですよね。
企業からするとフリーランスは入れ替えがしやすいですが、実際にするのは手間やコストもかかりますからね。
まとめ
僕が今までに見てきた「契約を切られるフリーランスエンジニア」の特徴を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
もちろん僕の経験の範囲内なので現場の方針やレベルによっても変わるかもしれませんが、色々なフリーランスエンジニアの方の情報発信を見ていると傾向は合っているかと思います。
僕の経験を踏まえて、これからフリーランスを目指す方は
・気をつければ防げるケースが多いので、契約打ち切りを過度に恐れず
・スキルに自信があっても契約打ち切りの可能性はあるので油断しすぎず
というスタンスで挑戦してもらえたらいいかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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